2008年10月14日火曜日

経済ってどうもなあ。

ご周知の通り、アメリカのサブプライムローン問題をキッカケとして
世界経済が大混乱に陥っています。

リーマンが経営破綻したと思ったら、
野村證券が欧州部門をたったの2ドルで買収し、
他方、AIGは運良く米政府に救済されました。
主要六カ国の中央銀行がドル供給を行い、
中東マネーが動こうとしています。

株式市場が大暴落したかと思えば、
公的資金投入の発表とともに
一転して史上最大の上げに転じました。

ニュースを見ていると
「実体経済」という言葉をよく耳にしますが、
明確な定義はないみたい。

あえていうなら、
反対語は「資産経済」。

フローのある経済といったところみたいです。

でも、、、
なんだかよく分かりませんね。

僕なんか素人が思うと、
いずれにせよ「実体」なんてないじゃん。
とか思ってしまったりします。

ただ数字を動かして一喜一憂している
行為はなんだか奇妙に感じてしまいます。

人間らしさとか生産性がないというか、
お金に振り回されすぎというか。

リーマンにしたって、
従業員が不服そうな顔をしていたり
不満をもらしていましたが、
結局は自分たちの運用が宜しくなかったと
つまり、自業自得と言えるのではないでしょうか?
(こんなの見られたら怒られちゃいそうですが・・・)

そんなことを考えていたら、
たまたま読んでいた本に
とても共感できる内容が書いてありました。

ビートたけし著「悪口の技術」。
国の富、国の豊かさがわかりにくくなったのは、
株とかデリバティブとか、金そのものの姿が
見えなくなったからっていうのもある。
金融ディーラーなんていうのは、1分1秒の世界で、
何十億と儲けたり、損したりしているわけだろう。
そんなお金は、もうただの記号だよね。実体が何もない。
グローバル経済だ、世界中を何千兆円の金が
動いているんだとかいっても、それがどいうものなのか、
何の実感も湧かない。
やっぱり一番偉いのは、お百姓さんだとつくづく思うね。
これは悪口じゃないよ。
丹精こめて作物をつくって、そこには一つ一つに、
目に見える豊かさがある。
数字という記号の上に乗っかったような
今の先進国の富というは、そのうちちょっとしたことで
吹き飛んでしまうような気がしてならない。

さすが、世界のたけし!