2008年10月4日土曜日

割りばし袋に広告を。カーボンオフセット広告の兆し。

98%。

海外から輸入された「割りばし」の割合です。
そのうちの99%は中国製とのこと。

平成元年の時点で約半数が日本製だったことを
考えると日本製の減少ぶりは明らかです。

MYはしが徐々に浸透しつつありますが、
果たして「割りばし」はもったいないものなのでしょうか?

実は、そんなことはないようです。

「間伐」


杉や桧の木々に陽光を確保し健全に育成するために
計画的に伐る作業のことを言います。

この作業により生まれる間伐材を有効活用し、
日本の森林と山村を経済的に支える
アイデア商品こそが「割りばし」だったのです。

では何故日本の「割りばし」が
消えようとしているのか?

その原因は価格差にあります。
日本製が1膳3円程度なのに対して、
中国製は1膳1円程度。
製造コストが3倍とあれば、
厳しいはずです。

そんな中、ナチュラルローソンは考えました。

はし袋の表側に広告を印刷し、
広告費用を得ることで製造コストを補うのです。


カーボンオフセットならぬ
「カーボンオフセット広告」。

これは新たな兆しかもしれません。

情報過多社会における広告は
必ずしも歓迎されたものではなくなってきています。
しかし、
広告なしに企業がコミュニケーションをとるのは困難です。
そこで広告業界では「インサイト」「エンゲージメント」
などの言葉を持ち出して、生活者に共感を生み、
絆づくりに繋がる広告を模索しながら日々制作しています。

カーボンオフセットという仕組みを広告に盛り込むことで
生活者の広告に対する見方が多少なりとも好転するのでは
ないでしょうか。

兆しとして事例をいくつか。

「コクヨ×坂本龍一」
http://www.kokuyo.co.jp/ecologyheart/

「福井放送×博報堂DYMP」
http://markezine.jp/article/detail/5503

「WIRED VISION」
http://wiredvision.jp/info/200808/200808111000.html


僕自身がエコ活動にあまり取り組めていないので
偉そうなことは言えませんが・・・。