2009年6月14日日曜日

広告代理店のこれから。

去りし金曜日に僕の業界の師匠であり、人生の師匠でもある方と
久しぶりに南青山で会食しました。

そのときに、これからの広告代理店のあり方について
1つの確信を抱きました。

それは、
TVを捨ててWEBに偏ることではなく、
東洋経済のセンセーショナルな新刊に結論づけられていた
クロスメディアに走る事でもなく、
コンピューターによるレコメンデーションを突き進める
ことでもありません。

クライアントとの真のパートナー主義を貫き、
対等な関係の中から世の中に新しい意義のある価値を生み出すためには
ビジネスモデルをメディア主体なものから少し視点を
ずらし始める必要があるのです。

かといって、
コンサル的な立ち位置を狙ってフィーで稼ぐというのも
どうもしっくりこない。。。
なぜならば、
もともと広告代理店に対してメディアコミッションで
お金を払っていた広告主が
いきなり、それに変わる程の多額なフィーを
「アイデア」に対して支払うとは思えないからです。

そもそも、現在、広告代理店と広告主とのイコールパートナーな関係が
築かれているとは到底思えません。

受注ビジネスから脱却できていないからです。
主従関係が生まれ、広告主に結論を合わせざるを得ないのは
当然のカタチでしょう。

では、
どうするべきか??



これからの
広告代理店はもっとリスクをとるべきなのでは
ないでしょうか?




新しいビジネスを立ち上げるために
マーケティングやプロモーションの
ノウハウやナレッジをフル活用する
立場として、
作り手であるメーカーと共同出資をし
事業会社、もしくはプロジェクトを立ち上げ、
利益をシェアする。

今の広告代理店は、
クライアントのマーケティングやプロモーションを
代理業としているにもかかわらず、
ビジネス指標である売り上げやシェアなどに
責任を持つケースはまれです。


しかし、
広告主のビジネス指標へのダイレクトな
反応に対する期待は増すばかり。


つまり、
これからの広告代理店は、
ビジネス指標にも責任を持つべく
リスクを背負った上で、
投資をするべきなのです。



ビジネスモデルに、
クリエイティブを。



そんな時代がきたら、
もっと楽しくなると思いませんか?