2009年2月26日木曜日

「非差異化」時代のマーケティング

日経新聞で早稲田大学の恩蔵先生が寄稿されていたのが
面白かったのでエッセンスを覚え書き。

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1.コモディティ化が進む業界が多い
2.製品やサービスの完成度が益々高まる
3.出尽くした感がある
4.伝統的なマーケティング理論は「垂直的マーケティング」
  市場全体から個々のセグメントに掘り下げる
5.しかしこれでは突飛なアイデアは生まれず、
  コモディティ社会に対応できない
6.そこで注目されているのが「水平的マーケティング」
7.何らかのギャップを意図的に引き起こし、
  そのギャップを埋めるような解決の糸口を
  探り当てるという手法
8.エドワード・デ・ボノのラテラル・シンキング
  (水平的思考法)を出発点としている
9.例えば、「花→枯れる」という一般的な流れに
  「花→枯れない」というギャップを引き起こし、
  両者のギャップを埋めるための解決策を模索する。
  <造花>というアイデアへたどり着く
10.論理的なストーリー展開よりも、
   拡散的なストーリー展開。
11.分析よりも創造的な視点や感性的な視点が重視
12.コモディティ化が進む業界でビックチャンスが!?

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この話はすごく共感できます。
実務をしていると調査ばかりを信じ過ぎてしまうが故に
結論が非常につまらないものになってしまい、
市場で競争優位性を保つ自信がなくなるケースが
多いものです。

とはいえ、
不景気のあおりでコストパフォーマンスを企業が
今まで以上に求めるのも当たり前の話で、
そのような背景の中、投資対効果を押さえつつ
今までにない斬新なアイデアへ挑戦することは
容易な事ではありません。

ある種のリスクを負いつつも
あらたなカテゴリーを創出するには、
もう少し、景気が良くなる必要がありますね。